オープンソースで開発されているDTPソフト
Scribus は、一日中プロジェクトに関われるだけの開発者が不足していて、どうしても手付かずで不便な部分があります。
外側からはなかなか進んでないようにも見えますが、一歩一歩開発は進んでいます。
そのなかでUI/UXを改善しようと動いているプロジェクトを見つけました。
2015年より続いている、Martin(tim_occ)氏によるIndigoDockプロジェクトです。
これはScribusに、文字や色、図形などのプロパティ編集パネルをパレット化したりドックにしまったり、縦横自由に並び替えや配置できる仕組みを追加するものです。Qtライブラリ製。
まだまだ乗り越えるべき課題はたくさんありますが、最近一つの目標であるScribusに組み込んだ状態でのコンパイルに成功したそうです。
GitHub - nitramr/indigoDock: Qt Docking extension written for Scribus(スクリーンショットあり)
Scribus UI/UX improvements(フォーラムのスレッド)
(2016年10月)
Scribusが v1.5.0にアップデートされていたのでチェック。
EPS形式を使用する場合はGhostScriptのインストールが必要
OSX版は使いにくかった環境設定ウインドウのUI部分がやっと改善された。
日本語フォントのアウトライン化拒否が可能になったり、以前より使い勝手が少しましになった。
また更新ログによるとIllustrator のファイルをインポートできるようになったらしい。
AIとPDFデータを両方含む場合はどちらかを選択して読み込むことができます。
IllustratorCS5で保存されたaiファイルを試しに読み込んだ所、
のグラデーション、散布・アート、枠ブラシ、SVGフィルタが表示できるようになっている。
Scribusに読み込むとブラシ系は全てアウトライン化されます。
ただスウォッチのパターンだけが再現されませんでした。
他にはPagesや, Indesign のIDML形式や昔のPageMakerのデータも読み込み可能らしい。
(ただし日本語組版については対応していないと思われる)
(2015年6月)
SVGやPDFが普及する以前は、EPS形式がベクター画像の主流として利用されていました。
EPSはPostScriptというプログラム言語をカプセル化したもので、SVGやPDFのように決まった構造をもったデータではありません。
例えばSVG形式なら円は<circle>要素をみればいいと決まっているのに、EPSでは作成したソフトによって勝手な命名になっているので、プログラムの構造を追わないと、完全に読み込むことはできません。
これはWings3Dのバグフィックスのために作成した資料として作成したものです。
とりあえずここに置いておく。